2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Town_Market

リクルート社の狭域マーケティングの新しい素材。 2日前に届きました。(木曜日か金曜日) 中身は1週間(5/30〜6/5)テレビ番組表。これはリクルート社が編集している様子でオールカラーできれいにできているが、編集(特集)部分以外は当たり前だ…

はじめての現代数学

数学にいわれなき憧れを抱く人は多い。偏見を恐れずにいえば、そうした人は大学受験前に数学を諦め、理系もあきらめた人である。数学ができて、絵が描ける、音楽ができる、作家である、経営者である、となるとそれだけで自分の数百倍豊かな精神をもっている…

椅りかからず

もはや できあいの思想には倚りかかりたくない もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない もはや できあいの学問には倚りかかりたくない もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい じぶんの耳目 じぶんの二本足…

原理主義と一神教

日々是修行 現代人のための仏教100話 (ちくま新書)(2009/05/09)佐々木閑商品詳細を見る佐々木閑の「犀の角たち」「出家とは何か」を読んで、釈迦の仏教に強い興味を持ちました。この本は朝日新聞に連載されたコラムをまとめたものらしいです。2冊を一般向け…

水のマーケティング

今、NYのセレブはレストランで「水道水を下さい。」と注文するというハナシを聞きました。ヨーロッパアルプスやカナディアンロッキーから輸送費をかけ、環境を汚して運んでくるミネラルウオーターは、LOHASなセレブの生き方に合わないらしいです。「…

自己組織化とは何か 第2版

ブルーバックスは時々読みますが、科学の専門家が一般にわかりやすく説明するというコンセプトを実現できている本は少ない。もちろん、こちらの知識、理解力不足が問題なのであろうが、文章そのものがわかりにくいものもある。 その点この本は5人の共著にな…

偏執的殺人者のメタファー

中央大学教授殺人事件の容疑者のカオ写真、たぶん何かの証明書用の顔写真だと思うが、証明書用写真がこういった顔つきに映るという一般的傾向を差し引いても、見事に殺人者、犯人のメタファーとなっている。 全体の中で上に偏って位置される細いマユと目、し…

本屋の楽しみ

なんとなく元気がない、なにをやってもしょうがないと軽いウツを感じたとき、本屋に行って元気になって帰ってくることがあります。 そういうときは、普段行かないコーナーに行きます。 怪しいと思われてもいいので女性雑誌コーナー、フーゾク関係、英語学習…

マルクスの亡霊たち

ドゥルーズの「差違と反復」は5ページで投げ出しましたが、これは文庫本でなく5000円もしたので無理して読みましたが、やっぱり理解は無理でした。 まさに年甲斐もない読書です。ところで生きることを学ぶ=教えること、それを1人で、自分から学ぶこと…

若気のいたりvsトシガイもなく

自分の能力、状況を無視して無理なことに手を出してしまい、失敗した様子。 「若気」にはユーモア、ほろ苦さ、世間の許容、などが感じられますが、後者には、滑稽、惨め、冷たい批判、があります。やることなすこと「トシガイもない」年齢になったと自覚する…

世界経済はこう変わる

小幡績さんと神谷秀樹さんの対談です。 2人とも今回の金融危機が強欲資本主義を終わらせたというとらえ方をし、これからは新しい資本主義が始まるという視点です。前者は納得できるのですが、後者、これからどうなるという本書のキモの部分はよく理解できま…

なつかしい詩

玩具 掌にのこったまるい物 乳房のまんまの まるい温度 それからここにもうひとつ これはたしかに僕の物です と あの肌に 捺した 指紋これも山之口獏さんの詩です。 こういった叙情性が神田川に流れ、今はどこに行ったのでしょう。 これがいいとは言いません…

鳩山vs岡田

鳩山さん「代表選を通じて、民主党が頼もしいという姿を見せていく。小沢代表と一蓮托生と言ってきたが、この国を新しく出発させるために、党内を結束させなければならない、そうしなければ政権交代はおぼつかないというときだ。自分の身が役に立つなら、一…

珊瑚

座蒲団 土の上には床がある 床の上には畳がある 畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽という 楽の上にはなんにもないのであろうか どうぞおしきなさいとすすめられて 楽に坐ったさびしさよ 土の世界をはるかにみおろしているように 住み馴れぬ世界が…

歴史としての戦後史学

網野善彦さんの回想録です。 ご専門は中世史ということですが、百姓の本来的な意味を明らかにしてくれたこと、無縁という概念を導入して日本の社会構造を分析し直した画期的な仕事をした歴史学者です。その網野さんが、若い頃、自分の理念を先行させた論文を…

資本主義と自由

ご存じミルトン・フリードマンの1962年の本だそうです。 解説の高橋洋一さんが言う通り、現在の世界に対する処方箋として読めます。 感心するのはあらゆる現象を冷徹でリアルに分析できる分析力です。 政治・経済分析に当たって「理想、善意、平等、正義…

喫茶店事務所

今朝の日経に山之口獏さんの詩が出ていました。のんでものまなくても ぼくはかならずなのだ 一日に一度はこの珈琲店に来て いかにもこのように ひとやすみしているのだ 置手紙の男はそれをしっているからで この間の金を至急に 返してほしいと来たわけなのだ…

忘れえぬ女

この絵があるトレチャコフ美術館の収蔵品の目玉はイコンだそうです。 それはそれとして、この絵のストーリーを考えて見ます。・ロシア貴族の生意気な娘が、もっと位が高いハンサムな貴族の青年にふられた帰りに、ガラのわるいコジキに冷やかされて、怒ってに…

狩猟と編み籠

2、3年前から芸術人類学を提唱して多摩美に研究所まで作らせた中沢新一の本で、買ってから1年たって読みました。 中沢新一は出版されたものの8割暗いは読んでいると思いますが、読んでいるときの「語り口」の良さにだまされているような気がしてなりませ…

テロと救済の原理主義

小川忠さんという人の2007年の本です。 ここに指摘されているように自分も中東で頻発する(自爆)テロはイスラム教という「一神教の他者対する不寛容」によるものと考えていました。 一神教も多神教も関係なく、社会が近代化される過程で表れる「尊厳の…

言語と思考を生む脳

シリーズ脳科学の3です。 全6巻のうち、現在出ている4冊の中では最も「科学的」な記述の少ない巻です。それだけに脳科学が発展していても言語を生み出す仕組みは細胞レベル、脳機能レベルではまだまだ解明されないことがよくわかります。 そこでチョムス…

多摩川文化村

中学生の学校行事で登った笠取山を水源として幼少期(谷川)は一之瀬川といい、この一之瀬部落にはテニス?のキャンプに行き、やがて丹波川として川らしい姿になったあたりは自転車のヒルクライムの練習に使い、小河内ダムの工事では生まれて初めてダンプト…

メタファーとイメージ

メタファーを使ったインタビューという方法論をここ2、3年研究しているが、思ったようには進んでいない。 数年前の化粧品のメーカーイメージのインタビュー結果で資生堂を象徴するものとして「稟とした女性」が対象者の中から出てきた。 この「凛とした」…