資本主義と自由

ご存じミルトン・フリードマンの1962年の本だそうです。
解説の高橋洋一さんが言う通り、現在の世界に対する処方箋として読めます。
感心するのはあらゆる現象を冷徹でリアルに分析できる分析力です。
政治・経済分析に当たって「理想、善意、平等、正義」などから出発すると市場からのしっぺ返しが必ずくる。市場に任せるより他はない。
資本主義は最低のシステムだが、他のどんな社会システムよりはましだということでしょう。

小沢一郎が辞任しました。カレは日本の政治家にしてはめずらしくリアリストで自由経済主義的考えをもった人だと期待していたのですが、途中からただの自民党政治家になってしまいました。
49歳で総理大臣になれたのに辞退した理由が理解できません。「急がなくてもいつでもなれる。それよりキングメーカーとして権力を握り続けた方が得策」と考えたということがよく言われますが、ほんとうなのでしょうか。
政治家であれば「チャンスに後ろ髪はない」くらい身にしみていたはず、あのときは上り詰めた権力に酔いしれていたのでしょうか。
当時からカネの弱みを持っていたとしかおもえません。

脱線しましたが、権力を目指してシノギを削っている皆さんと官僚たち、マスコミのボケどもに是非じっくり読んで頂きたい本です。

資本主義と自由 (日経BPクラシックス)資本主義と自由 (日経BPクラシックス)
(2008/04/10)
ミルトン・フリードマン

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