2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

たまごとにわとり

ここ何回か「定性調査(FGI)の質が落ちた」「少なくとも質は向上していない」という耳の痛い話を聞いた。 言わんとすることは、モデレーションに工夫がなく分析に切れがない、ということである。 まあ、昔からあるマーケティングリサーチへの批判(リサ…

ブランドイメージとアクティブインタビュー

マーケティングリサーチでブランドイメージというとまず、SD法による測定が思い浮かぶ。 通常は対極のイメージワード(多くは形容詞)を用意し、間を5段階に区切ってそれぞれのブランドの位置を調査して集計して平均点を出してポジションするという方法が…

ワークライフバランス

ワークは仕事で、仕事は本来の生活ではなく生活を支えるための不本意な苦行に近いものである。 ワークに偏った生活は悲惨で、ワークの反対側にあるライフの時間とのバランスを取る必要がある。 だから、残業しないで定時に仕事を終えて趣味や勉強、家族と過…

到達

41歳で銀メダルなんて信じられない。 そこまで訓練・練習を続けて、後輩に抜かれることなくトップクラスの力を保持したことに驚く。 ジャンプという競技人口が少ないスポーツだったこともよかったのだろう。 一方、とうとうメダルに届かなかった上村愛子はど…

ライブの価値とアクティブインタビュー

ネットの進化によってCDが売れなくなり、音楽家、演奏家のビジネスモデルが変化を迫られているというのは、ジョブスがAppStoreを立ち上げてからであろう。 新しいビジネスモデルとしてライブを中心に活動し、グッズ販売などを連動させて利益を確保し、CD…

リニューアルの鉄則

よく調べてないが、アサヒスーパードライが味も含めた大がかりなリニューアルを進めているらしい。 その間に一番搾りもパッケージを変え、タレントを嵐にしたということである。 発泡酒や第三のビールの市場で戦ってきたビールメーカーが本来の戦場に戻って…

サンプルからコミュニティへ

2014年1月に実験的にやった『アクティブインタビュー』は成功だった。 アクティブインタビューのコンセプトは、従来の「場を盛り上げるが、冷たい観察者」と「聞かれたことに回答する、他人の意見に付和雷同しない自立した消費者」がテーマについて話し合う…

シニア市場のセグメント

シニアを個人の年齢で定義するのは普通のことである。 ところが、子供(18歳くらいまで)を年齢で定義するのとは大いに違ってくる。 幼稚園、小学校、中学校、高校までくらいは年齢の刻みと属性がほぼ一致しているだろう。 ところがシニアは年齢だけでは刻め…

シニアが求めるモノ

シニアが求めるモノというと健康がまずあげられるかもしれない。 シニア市場を考えると健康を避けて通ることはできない。 タバコはとっくにやめて、酒も控えて、夜更かしもせず、暴飲暴食に気をつけて定期健康診断を欠かさないどころか人間ドックまでやって…

アクティブなシニアって

シニア市場はある意味偏見が満ちている。 そのひとつが「アクティブシニア」というとらえ方である。 まず、この概念はシニアはアクティブではないという偏見から始まる。 加齢はアクティブさを失う方向への圧力と考え、その圧力に長年さらされてきたシニアは…

一喜一憂

「そんなに一喜一憂するな。腰がすわってないじゃないか」というような使われ方が多いのだろう。 最終結果は出ていないのに場面場面の状況や途中経過に喜んだり憂いたりすることを戒める表現である。 先が読めない子供や素人は一喜一憂し、経験を積んだ大人…

学校も会社もない

シニアマーケットの定義そのものが人によって違う。 ・単純に年齢で切る方法 ・ライフステージで切るやり方(末子が大学入学・卒業、同居の子供がゼロになった、他) ・経済状況で切るやり方(世帯主が完全退職した、主な収入が年金だけになった) などが考…

シニアのインタビューと他己紹介

グループインタビューではまず対象者お互いの自己紹介から始まるのが普通だ。 個人のプロファイリングとラポール形成が主な目的である。 一般に若い男性(高校生くらいから)が最も苦手(盛り上がらない)でジニアの女性が最も得意(盛り上がるし、プロファ…