2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

サクリファイス

近藤史恵という作家の小説です。 自転車レースの物語ということで買いました。 普段、推理小説は読まないので、推理小説としておもしろいのか、あまりおもしろくないのかはよくわかりません。 ただ、自転車レースの場面の描写は一定程度以上の迫力があって読…

「食料危機」をあおってはいけない

川島博之さんというシステム工学(OR)の専門家が農水省に「環境問題のシュミレーション」のために出向していた時に食料問題を研究した成果のようです。(現在は東京大学大学院準教授) 川島教授も農水省に行った時は、漠然と ・人口爆発と耕作地の限界 ・…

一番搾りリニューアル

先日、会社の同僚に指摘されて気づいたのですが、一番搾りのパッケージがリニューアルされていました。「WBCに乗ってCMキャラクターをイチロウにしたな」程度の認識でしたが、よくみるとPKデザインが微妙に変更されていました。 新旧を一対比較したわ…

メタファーと名づけ

SMAP草薙クンの今回の事件での事実確認。 ・深夜激しく酒に酔って公園で裸になって騒いだ ・誰かが110番通報した ・警察官が来た ・裸で訳のわからんことを叫ぶ草薙クンがいた ・公然わいせつ罪で逮捕、警察署に連行、拘留 ・マスコミ報道=逮捕(公…

ヤンキー進化論

難波功士さんの本です。 難波さんは関西出身で関西の大学の社会学部の先生です。 そのせいか、関東のヤンキーとは少しニュアンスが違うようです。前回に続いて1960年代のヤンキーのプロファイルを描いて見ます。・よく、ホンモノのけんかをした。(ホン…

ヤンキー文化論序説

五十嵐太郎さんの編著で最近出た本です。 ヤンキーの定義がはっきりしませんが、オタク文化論が行き詰まった(?)現在、オタクより古いと思われるヤンキー文化について再考するといった印象です。自分自身は団塊世代のシッポの方ですが、そのころからヤンキ…

綾瀬はるかのカオ

何故、このカオに興味を持ったかというと ・デッサン用の石膏像のようにカオが面で構成されていること ・その面が四角すいや三角すいを作って、焦点がカオの外にある の2点です。基本構造は花王石鹸のマークと同じです。 アゴの四角すいの頂点は鼻の先ぐらい…

進化倫理学入門

進化論に基づいた倫理学ということらしいですが、納得性は弱いと思いました。 「利己的なのが結局、正しい」と副題にあるようにドーキンスの利己的な遺伝子概念で「嘘を付いてはいけないと子供に教える理由」から経済、人間関係、愛情関係、最後に「正しい社…

遠くまで行くんだ

涙が涸れるきょうから ぼくらは泣かない きのうまでのように もう世界は うつくしくもなくなったから そうして 針のようなことばをあつめて 悲惨な 出来ごとを生活のなかからみつけ つき刺す ぼくらの生活があるかぎり 一本の針を 引き出しからつかみだすよ…

臼杵の石仏

36年ぶりに臼杵の石仏に会ってきました。 阿蘇山の火口は3度目の正直で初めて見ることができました。原始の地球を思わせる阿蘇の火口から下って(実際は大分から下ったが)、人間の歴史時代の古代思わせる臼杵への旅は、数億年の時間を実感できるのではと期…

消えた?菜種梅雨

3月末から4月上旬の菜の花が咲く頃に雨の日が続くことを菜種梅雨と言います。 ここ数年、この菜種梅雨がなくなり南岸を勢いよく通過する低気圧によるドカ雨が多くなった気がします。 降るでもない小雨に靄る菜ノ花畑、その先の山裾には桜の花。春の情緒が…

ケータイ生活の発見

一昨日のアウラセミナーの雑感ケータイを持ったことによってあなたの生活はどう変わったか。がテーマでのインタビュー。 発見1 高校生のときからケータイを持っている、ポケベル未経験世代にとっては生活の変化はケータイ によるものではなくライフステージ…

ケータイが変えた生活

明日のアウラセミナーの準備。携帯電話によって生活者の生活がどう変わったかがテーマですが、最近聞いた話で思わずうなったこと。 「学校卒業しても人間関係が切れない、だから新しい人間関係も作りづらい。」 卒業して、それぞれ進路が違えば会えなくなる…

肌に合う

人間の五感は、目、鼻、耳、口(舌)、皮膚(肌)のそれぞれを感覚器官としています。 その中で「肌に合う」が最近テーマになり、そのことについて考えてみました。 まず、他の感覚器官で「肌に合う」と同じような表現をするか。 「口に合う」は食べ物と自分…

眠られぬ夜

大事な試験、負けそうな試合、(自分にとっては)大きな借金、2ヶ月間受注ゼロ、脊柱管の手術をするかどうか、どれも眠られない夜になりそうでしたが、「おやすみ3秒」の寝つきで不眠の体験はほとんどありません。 ただ、飼い犬が朝4時に散歩だとほえるこ…

スパムの語源

英語力がないせいもあり、スパムメールのスパムが造語であることを始めて知りました。 「空飛ぶモンティ・パイソン」25話のあるシーンで大衆食堂に入った老夫婦がメニューを訪ねると、ウエイトレスが えーっと、あるのはベーコンエッグ、ベーコン・ソーセ…

あるとき、こんな桜の季節に大岡昇平の「花影」と坂口安吾の「桜の森の満開の下」を続けて読んだ。 花影は何回か読んだが、桜の森の満開の下ははじめて読んだと思う。 吉野の千本桜は観たことないが、その満開の下を別れる2人が見上げる桜の描写は、詳しい…