スパムの語源

英語力がないせいもあり、スパムメールのスパムが造語であることを始めて知りました。
空飛ぶモンティ・パイソン」25話のあるシーンで大衆食堂に入った老夫婦がメニューを訪ねると、ウエイトレスが
えーっと、あるのはベーコンエッグ、ベーコン・ソーセージエッグ、スパムエッグ、ベーコンエッグとスパム、ベーコン・ソーセージエッグとスパム、スパム・ベーコン・ソーセージとスパム、スパムエッグ・スパム・スパム・ベーコンスパム、スパムソーセージ・スパム・スパム・ベーコンスパム・トマトとスパム、スパム・スパム・スパムエッグとスパム、‥‥それからロブスターテルミドール。これはプロヴァンス風のエビのモルネ・ソースのエシャロットとナス添えのことで、付け合わせはトリュフ・パテとブランデー、目玉焼き、そしてスパムです。
と答えたコントが80年代のハッカーに受け、同一内容のEメールを大量送信するという意味で使われるようになり、その10年後にハッカーの世界から出て市民権を得たそうです。
他には、
SpamがShort、Pointless、and AnnoyingMesasages(短くて意味のない迷惑なメッセージ)の略とするもっともらしい説、
1937年に発売されたランチョンミートの缶詰SPAM(Spiced Ham)が、安くて量が多く、歓迎されないことのメタファーとしてスパムメールの語源になったという説、
バリエーションとしてSPAMを扇風機に落とすと四方八方に飛び散ることから来た、
という3説があるらしい。
ピンカーの「思考する言語(上)」に出ていたから間違いないのだろう。
語源はわからないということと、もっともらしい説がたくさん生まれるということも含めて人間(脳)がコトバを創り出す能力に驚きます。