2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

後藤秀夫先生を偲ぶ

標題の遺稿集と追悼文をいただいた。 後藤先生とは15年以上同じ会社にいたが、最後まで深い接触はなかった。 それが残念でもあり、仕方なかったと納得してもいる。 自分がパネル部門に在籍していたためもあって業務での接触がなかったことが大きな原因と思…

美学と暗黙知

日経の夕刊にMITメディアラボ副所長の石井裕さんの連載が載っている。 昨日はMITに誘われるきっかけがおもしろかった。アランケイやネグロポンテは、石井さんのプレゼンを聞いて「君はMITに行くべきだ。あそこは君の美学と同じだ。」と誘ったらしい…

トヨタバッシング

トヨタの品質問題はいろいろあるのでしょうが、日本のマスコミもこぞってトヨタは問題だ、エクセレントではなくなったという論調になっているのが納得できません。 直前までは日本が生んだ究極の生産システム、世界に輸出されてる「トヨタ生産システム」と賞…

エスノグラフィは恥知らずな折衷主義

エスノグラフィの3連投。 ビジネス・エスノグラフィ、エスノグラフィ・マーケティングと冠にエスノグラフィをつけても内容に「新しさ」はほとんど無い。というのが結論のようだ。 行動観察、デプスインタビュー、文献分析、調査票による定量分析など使える…

エスノグラファー

ISS産業科学システムズというところから送られてきたセミナー案内にエスノグラファーという「職種?」「肩書?」がありました。 セミナーのタイトルは「効果的なペルソナの作り方と使い方」です。 プログラムを見ていくと?.3に各種エスノグラフィ手法の…

今、脚光を浴びる行動観察

今日はJMRAからセミナーの案内。 昨日のJMA(能率協会)と同じテーマで「ビジネスエスノグラフィー」。講師の山岡先生は記憶が正しければ、大阪ガスの行動観察研究所に関係されていたはずで、エスノと言えば行動観察、行動観察といえば大阪ガス、とな…

ビジネス・エスノグラフィ

JMAからセミナーの案内。活用事例研究セミナーとある。 ビジネス・エスノグラフィーを「仮説検証の市場調査に対して『観察を通じた仮説構築』を重視する」ことで「現実性の高いアイディアを導く」(手法)としています。 博報堂、富士通がコディネーター…

スピードはスリル

昨日の日経夕刊だったと思うが、スピード違反を主要因とする死亡事故が1990年比で9割(確か?)近くも減ったとあった。 その前々日のNHKスペシャルではスキーの滑降選手を取り上げていた。(全部は見ていない) 日経夕刊のコメントは、草食系の若者…

キリンとサントリー

破談になれば「そりゃ、最初から無理だと思ったよ。」と感じるし、交渉が進めば「いよいよグローバルな食品企業が日本にも生まれる。」と予測しただろう。こんな大きな企業の上層部の話は「床屋談義」以上のコメントは考えつかない。その中でいくつか感じた…

記憶の攪乱

リンデン本。「つぎはぎだらけの脳と心」の続き。 ヒトの記憶はコンピュータのメモリーのようにはいかない。もっと柔軟であるというか「いいかげん」らしい。記憶を攪乱させる要素として混乱、暗示、書き換えの3つがあげられている。混乱は、記憶の中に正し…

ソフトクリームコーン

リンデン「つぎはぎだらけの脳と心」によると進化の過程でヒトの脳はソフトクリームのコーンの最下部に延髄を入れ、その上に小脳・中脳、大脳周縁系を乗っけて、最上段に大脳皮質を乗っけていって現在に至っているらしい。このソフトクリームの3層の設計思…