2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

前に進む力とランダムウオーク

昨日で日経本誌私の履歴書「山下洋輔」が終わった。 連載中から最近読んだダグラス・パーヴァイアンス、跡部徹『前に進む力』と比較していた。 山下もダグラスもジャズメンで、どちらも「成功」している。 2人の違いをいろいろ考えていた。 山下はオーケス…

アナログアイトラッキング

次回のアウラセミナーではアイトラッキングを取り上げる予定、ということで読んだ古賀一男『知覚の正体』河出ブックス。 眼球運動一筋に研究したロシアのヤーバス(初めて聞いた)が60年も前に『眼球運動と視覚』という本を出版していた。 現在のアイトラ…

小説書きのインサイト

小川・岡ノ谷『言葉の誕生を科学する』を読んで始めて小川洋子という作家に興味を持って本を探していたが小説より先にエッセイ集が見つかってしまった。小川洋子『物語の役割』を読んでいて、これはインサイトではないかとふと思った箇所。P71 「ストーリー…

消費者インサイト

@simfarmさんのツイートに触発されてインサイトについて考えた。 特に消費者インサイトについて。 消費者インサイトとは消費者がブランド選択をする時の「最後の決め手」「最後に背中をひと押しする要素」としておこう。例えば、 駅近だが間取が狭く手ごろ…

必要以上、過剰、やりすぎ、贅沢

311とフクシマ以来「必要十分」「身の丈に合った」「(自然との)調和」といった意識で生活している、して行こうという人が増えているのだろうか? 経済でいえば、成長よりも成熟、競争よりも協調ということでやみくもに豊かさ(拡大)を求めても全体の幸…

P&Gのイノベーション

『ホワイトスペース戦略』マーク・ジョンソンを読んだ、というよりペラペラとめくってみた。 クリステンセンの盟友という帯を見て買ってしまったが、盟友を越えてはいないようだ。 ただ、注目できるのがラフリーという前のP&GのCEOの序文である。強引…

アナログアイトラッキング

プロービングの方法のひとつになるかと思い、アイトラッキングをやってみた。 アイトラそのものが目的ではなかったのでインタビュー中で「ちょこっと」やった程度である。アイトラッキングの装置、機械は費用が高い割には「分析しやすいデータ」を提供してく…

やっぱり赤ちゃんは哲学しない

開一夫『赤ちゃんの不思議』(岩波新書)を読んだ。 少し前『哲学する赤ちゃん』(著者は外国人)をよんでいたが、開さんの本の方が格段にわかりやすかった。 最近の赤ちゃん研究の成果が詰まっていておもしろい。 大人になってしまったわれわれは体験してき…