2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あげたがり屋

シニア市場を考える時「あげたがり屋」ということを思いついた。思いつきだけでまとまってはいない。 蕎麦打ち、カメラ、旅行がシニア層男性の行く着く先だという風なことはよく聞く。 蕎麦打ちを除けば、若者達にも写真撮りたがり、旅行好きは多い。 写真と…

モデナリスト宣言

ビッグデータにはデータサイエンティストがつきもの?だが、我々が提唱している「アクティブインタビュー」に「つく」ものは何かを考えた。 それが「モデナリスト」である。 あまり、センスがいいとは思わないが。ModeratorとAnalystでModenalystという造語…

ある能力

『問いのない答え』長嶋有がおもしろい。 その中に『世の中何を楽しむのにも能力が必要だ』というのが出てきた。 ちょうどシニア層のインタビューをした後だったので妙に響いた。 小説読んで楽しむのにもある能力がもちろん必要だし、いわゆる「遊び」とくく…

あまりきつく縛らない

品質管理の思想は「設定した基準に満たない不完全なものは捨てる。採用しない」ということであろう。 統計データでもこの考えが強く、不完全なデータ、欠測値を含むデータは採用しないのが普通である。 データ量が極めて少ない場合は、欠測値を既知データか…

シニアの帰巣本能

60代の女性2人。 ひとりはクルマの運転の話。 近所の買い物でも何でもクルマで、毎日のように運転し、運転は好きだと言っていた。 そのうち、驚くべき発言が。 「自宅からスーパーに運転して行って、次に市役所に行く用事があったとして、スーパーから市…

シニアから見たスマホ

最近、ケータイを買い替えたのにスマホにしなかったシニア女性に「なぜ、スマホにしなかったか」というインタビューを実施した。理由は、スマホの魅力要因が、自分の魅力要因になっていない。ということであった。 気取って言えば、「スマホの魅力が内在化し…

シニアは正しく人生を歩んできた

「もう、人生をやり直す時間はない!」という自覚が「年寄」が出来上がる瞬間かもしれない。 例えば、今、あなたが20歳代である会社に就職して充実とは遠い仕事をしていて、我慢の限界になれば転職して仕事人生を「再スタート」できる。 それどころか、学…

利用可能性ヒューリスティック

『ココロの盲点』池谷裕二の認知バイアスの第一番目に「利用可能性ヒューリスティック」があげられている。ヒューリスティックは、カーネマンの言う「システム1」の思考・行動で、反応が早い。 その分、論理性を犠牲にするので「間違い」やミスが入り込みや…

情報フレーミング

『ココロの盲点』p16〜19 に「情報フレーミング」が出ている。池谷さんの事例は、ダイエット中の人が「赤身75%」のひき肉と「脂身25%」のひき肉とではどちらが選ばれやすいかという設問で、どちらも同じ中身なのに「赤身75%」の方が選ばれやすい。…

コンセプトチェックのハロー効果

『ココロの盲点』p40〜43 ハロー効果ハロー効果は「人は見た目が〇〇%」ということである。 この本では、美人が窃盗を犯した場合は「(あんな美人が盗むなんて)何か理由があるんだろう」と罪が軽くなるのに対して、同じ美人が詐欺罪でつかまると「天賦の…

バンドワゴン効果

『ココロの盲点』池谷裕二p24〜 にバンドワゴン効果という認知バイアスが載っている。このバイアスはグループインタビューでしばしば、観察できる。 グループインタビュの場そのものが、いわゆるバンドワゴンの典型ともいえる。 ある商品・ブランドを使って…

選択盲

池谷裕二『ココロの盲点』p68〜p71に変化盲と選択盲が取り上げられている。インタビュー調査で問題にすべきは選択盲であろう。 変化盲は単なる「錯覚」でよいが、変化盲は分析結果にしばしば影響を与える。 例えば、コンセプトPQの一対比較のインタビュ…