ヤンキー進化論

難波功士さんの本です。
難波さんは関西出身で関西の大学の社会学部の先生です。
そのせいか、関東のヤンキーとは少しニュアンスが違うようです。

前回に続いて1960年代のヤンキーのプロファイルを描いて見ます。

・よく、ホンモノのけんかをした。(ホンモノとは、口やネットで罵るのでなく外で殴りあう)
・敵は他校、他部落のヤンキー集団(その頃からカタギ=普通の生徒は巻き込まなかった)
・ケンカに暗黙のルールがあり、殺すはもちろん、障害が残るような攻撃はしなかった。
・勉強は基本的に嫌い。勉強できるヤツは好きではない。(仲間にいれない)
・勉強する意味や意義がわからない、わかる必要がない
・地元の商店主、自営業の息子が多く、サラリーマン、百姓の子供は少ない
・好きかと聞かれれば「地元は嫌い」と言うが、嫌いかと問われれば「そんなことない」と言う
・自分の将来の夢は小さい、東京や世界を相手にした夢はない、ハナから相手にしない
・ナンパはするが、彼女第一。彼女もカレひとすじが多い
・結婚、子供、幸せな家庭を疑わない(インテリ娘は、これから世の中は悪くなるので子供を生むことは子供を不幸にすると避妊)

という風に並べていくと現在のヤンキーとかわりがない。