テロと救済の原理主義

小川忠さんという人の2007年の本です。
ここに指摘されているように自分も中東で頻発する(自爆)テロはイスラム教という「一神教の他者対する不寛容」によるものと考えていました。
一神教多神教も関係なく、社会が近代化される過程で表れる「尊厳の変質」に適応できない精神が古い尊厳に忠誠を誓う「原理主義」がテロの要因のひとつであると理解できました。

近代化されたとはいえ、終身雇用という幻想で前近代的な家族・共同体意識を企業の中に残してきた日本で派遣切りから始まる新たな「尊厳の変質」によって生まれる可能性のある原理主義はどんな形ででてくるのでしょうか。