原理主義と一神教

日々是修行 現代人のための仏教100話 (ちくま新書)日々是修行 現代人のための仏教100話 (ちくま新書)
(2009/05/09)
佐々木閑

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佐々木閑の「犀の角たち」「出家とは何か」を読んで、釈迦の仏教に強い興味を持ちました。この本は朝日新聞に連載されたコラムをまとめたものらしいです。2冊を一般向けにわかりやすくしたものといった印象です。改めて、釈迦が求めたものに関心がわきました。何故そのようなことになったのか、釈迦が得たものは何か、何を得ようとしていたのか。出家と托鉢は理解できましたが「何故、それでなくてはいけなかったか」はわかりません。全てをすてて瞑想に集中して開ける世界がほんとうの「無」なのでしょう。死ねば死にきりとわかっていてもあれだけ苦しんだ戸塚洋二さんも釈迦にはなれなかった。
佐々木さんも言っているように釈迦の仏教はユダヤ、キリスト、イスラム一神教やあまたある民間宗教とは明らかに違うようです。
テロのモトは原理主義として、釈迦の仏教の原理主義は何を生むのか。