マーケティング

EVの行方

2年くらい前、転職サイトのインタビューで出会った2人。 その時は理系エリート達の転職がテーマでしたから皆、院卒でした。 一人は富士重工?の研究部門にいてリチウム電池の研究をやっていたが会社が電気自動車の開発から撤退すると言うことで職探しをし…

佐藤章さん

昨日、本屋で見つけました。ヒットを生み出す最強チーム術 キリンビール・マーケティング部の挑戦 (平凡社新書 487)(2009/09/16)佐藤 章商品詳細を見るあのなつかしい佐藤さんもだいぶ年齢を重ねたことが写真からわかります。 そして、だてに年を取っていな…

彼岸花

曼珠沙華とも呼ばれるという知識は大人になってからですが、子供の頃は「手腐れ」と呼ばれ嫌われていました。この花にさわると手が腐るとされ、祖母達は結構真剣に子供達に「さわっちゃいかん」と注意していました。 そこはそれ、ダメと言われりゃ一層さわり…

原票紛失

最近、何十年振りかで調査票からインプットして集計するという仕事をしました。A4裏表の簡単な調査票でしたが、懐かしかった。 リサーチの世界では記入された調査票のことを原票といい、非常に神聖なものとして扱うよう教育されたものです。その名の通り、…

暗黙知と棲みこむ力

昔の上司は「アメ玉ひとつ売った経験もない学者先生に経営のことがわかる訳がない。」とよく学者さんをののしっていました。「はぁ、そんなもんだろうな。」と漠然と同意していたのですが石井淳蔵先生の「ビジネス・インサイト」の序章に「なるほど」と思わ…

暗い選挙

民主党政権誕生の前提は変わっていないようですが、財源問題に薄々気付き始めた様子もうかがえる今日このごろ、財務省が「国の借金」が6月末で860兆2557億円になったと発表しました。これをどうするかは自民も民主も一切言及しない。「借りた金は返…

いれこむ、入りこむ、踏みこむ、棲みこむ

リサーチャーとして、インタビュアーとして対象(人間だったりそのときのテーマだったり)に対峙するときの態度をいろいろ考えてきました。対象に「いれこむ」のは初期の段階です。(いわば素人) いいインタビューをしようと「入れ込み」が激しく、対象にス…

ネコレ(nekore)

日経ビジネスで始めて知りました。クロネコヤマトの買い物代行サービス。 雑誌でみた商品をネコレにメールするとスタッフが探し回ってくれて届けてくれるサービス。商品は100円の髪留から100万円のエルメスバッグまで雑誌に載った物なら何でもOKらし…

小悪魔ageha

Gigazineの7月14日に小悪魔ageha編集長のインタビューがありました。 久々に感動ものでした。 冷たい社会(世界)から熱い社会(世界)への反撃。当然、反撃している意識はなく。を感じました。http://gigazine.net/index.php?/news/comment…

ワンフレーズ選挙

都議選は予想外(予想通り)の民主党の圧勝で終わりました。いろいろ分析はあるのでしょうが、小泉さんの郵政選挙で話題になったワンフレーズを考えてみます。熱心に選挙戦を見ていないので間違っているかもしれませんが、今回は民主が「政権交代」、自民が…

キリンとサントリー

ショッキングなニュースでした。日経の解説ではインペブ、ネスレ、コカコーラなどの世界企業と戦わざるを得ない将来に備えてのものということです。鉱工業、運輸業が世界規模の競争になるのは当然ですが、(ほんとに当然かは理解できていない、そうかなっと…

貧乏慣れ

トヨタの工場が休日出勤するようになって、我らが生息するロングテールの先に不況の衝撃波が伝わってきました。うちのようなところにも就職希望者がポツポツと面接に来ています。失職・失業のフリーホールが始まったようです。派遣切りはいうに及ばず正社員…

R25式モバイルサービス休止

7月いっぱいで中止、撤退となるそうです。 Webサービスは課金が難しいのでしょうね。広告で食うならトップシェアを取るしかない、「総取り」の世界。Webはロングテールと言いますが、Webそのものでの商売にはシッポはないのかも。紙のR25も意外…

情緒的価値

商品の情緒的価値がテーマになりだしたのはいつからでしょうか。リサーチャーも情緒的価値を把握しようとし、マーケターは情緒的価値こそがブランディングの基本だと言ったりします。プリウスに乗る(買う)ことの価値は低燃費による経済的価値と地球環境に…

アニマルスピリット

アカロフとシラーの話題の本。 マクロ経済学は勉強したことないが、ここで書かれているようなことは毎日のように消費者にインタビューしている我々には当たり前過ぎる。資本主義の中にいる消費者個人はアニマルスピリットの固まりでマクロ経済学が想定してい…

False Dawn

4月23日、我が日銀の白川総裁がニューヨークでの講演で、「世界景気は底を打った」という認識にこの表現で警告を発したと「日経ビジネス」に出ていました。世界は「偽りの夜明け」かとタイトルされています。原油先物を始め商品相場の上昇基調=各国中央…

Town_Market 3

今回も前回とほとんど同じ内容です。(13種) 金曜日の朝刊に不動産だけで11種のチラシがあり土曜日もいろいろなチラシ13種があり、ポスティングでも4枚入っていました。 宅配新聞をとっていない家庭は、チラシをネットでみるか、近くの実家でみるか、してい…

風聞

網野善彦「中世の音の世界」より、人の意志を超えて口から口へ勝手に広がっていくうわさ。これを当時は「風聞」と言い、あるいは「口遊(くちずさみ)」と言っております。これは、それ自身が生きた物のような魂のあるものであり、そこには、人にわからない…

電気自動車

クルマ近未来というタイトルで日経本誌に日興コーディアルの松島憲之さんという人が2回の連載をしていました。テーマはタイトルのようにEV(電気自動車)の将来性についてです。 印象に残ったのは、 ・自動車の初期に電気自動車はあり、蒸気機関自動車とと…

金融危機と見直し

週刊東洋経済の今週号は広告会社特集です。 不景気になると真っ先に削られるのが広告宣伝費、それと同等の扱いの調査研究費、ということは業界の常識であり、それも景気回復とともに復活するという経験則も広く認められているのですが、特集では構造改革、構…

出挙(すいこ)

初穂として神にささげられ、神聖な倉庫にしまわれていた稲を種籾として農民に貸し与え、秋に神への感謝、御礼の意をこめて、若干の利息をつけて、倉庫に戻す。これがおそらく出挙の源流であろうと思います。<略> 中世では、初穂のことを「上分(じょうぶん…

買物の楽しみ

・お出かけの楽しみ ・見られる、さわれる楽しみ ・商品選択時の会話の楽しみ ・持って帰る楽しさ ・包みを開ける楽しさ以上が、お店で買い物する理由として30代、未婚で裕福な女性があげた内容です。この女性は普段からネット通販ヘビーで、相当高額のファ…

Town_Market 2

第2号です。テレビ番組表の他は13枚のチラシ広告。 パチンコ 4枚、エステ2枚、塾・教室2枚、車(ホンダカーズ)、紳士服(サカゼン)、家電(さくらや)、健康食品(らでぃっしゅぼーや)、J:COM、各1枚前回から枚数で半減以上でした。無理だけど、To…

Town_Market

リクルート社の狭域マーケティングの新しい素材。 2日前に届きました。(木曜日か金曜日) 中身は1週間(5/30〜6/5)テレビ番組表。これはリクルート社が編集している様子でオールカラーできれいにできているが、編集(特集)部分以外は当たり前だ…

水のマーケティング

今、NYのセレブはレストランで「水道水を下さい。」と注文するというハナシを聞きました。ヨーロッパアルプスやカナディアンロッキーから輸送費をかけ、環境を汚して運んでくるミネラルウオーターは、LOHASなセレブの生き方に合わないらしいです。「…

歴史としての戦後史学

網野善彦さんの回想録です。 ご専門は中世史ということですが、百姓の本来的な意味を明らかにしてくれたこと、無縁という概念を導入して日本の社会構造を分析し直した画期的な仕事をした歴史学者です。その網野さんが、若い頃、自分の理念を先行させた論文を…

忘れえぬ女

この絵があるトレチャコフ美術館の収蔵品の目玉はイコンだそうです。 それはそれとして、この絵のストーリーを考えて見ます。・ロシア貴族の生意気な娘が、もっと位が高いハンサムな貴族の青年にふられた帰りに、ガラのわるいコジキに冷やかされて、怒ってに…

メタファーとイメージ

メタファーを使ったインタビューという方法論をここ2、3年研究しているが、思ったようには進んでいない。 数年前の化粧品のメーカーイメージのインタビュー結果で資生堂を象徴するものとして「稟とした女性」が対象者の中から出てきた。 この「凛とした」…

一番搾りリニューアル

先日、会社の同僚に指摘されて気づいたのですが、一番搾りのパッケージがリニューアルされていました。「WBCに乗ってCMキャラクターをイチロウにしたな」程度の認識でしたが、よくみるとPKデザインが微妙に変更されていました。 新旧を一対比較したわ…

メタファーと名づけ

SMAP草薙クンの今回の事件での事実確認。 ・深夜激しく酒に酔って公園で裸になって騒いだ ・誰かが110番通報した ・警察官が来た ・裸で訳のわからんことを叫ぶ草薙クンがいた ・公然わいせつ罪で逮捕、警察署に連行、拘留 ・マスコミ報道=逮捕(公…