Day by Dayインタビューとハロウィンインタビュー

2010年にDaybyDayインタビューという方法論を提案してそのままになっていました。
2014年の後半からはハロウィンインタビューという思いつきをなんとか方法論にまでしたいと考えています。
そして、この2つの方法論は融合できるのではないかと、これまた思いつきました。(方法論というほど大げさではなく、インタビューの工夫ぐらいです)

この2つに共通する要素は「内省と演技」ではないでしょうか。
aybyDayの問題意識は、対象者も自分の意見・発言を自然に反芻・内省するはずなのに、それは分析には生かされない。
というものでした。
あるテーマでインタビューを受け、自分なりに回答して、謝礼をもらい、家路についたときや、その日寝る前に、インタビュアーの質問や自分の回答を反芻するのが自然と考えました。
対象者にとって関心をひくテーマであれば、当然そうなると考えて間違いないでしょう。
でも、その反芻や内省は対象者の心の中で発生しただけで、分析に使われる方途もないので消えてしまいます。
それを翌日以降、同じ対象者に同じ内容のインタビューをすることで生かせると考えたわけです。

ハロウィンの問題意識は、対象者はを素のままではなく「対象者・消費者」という役割を演技しているのではないか。というものでした。
対象者が、日常生活を送る生活者そのものではなく、質問に答える対象者として演技する人であるならば、違う人物に「なりきって」もらって演技してもらう場面をインタビュー中に作ってみたら、本人も気づいていなかったことに気づかせる効果があり、発言に厚みがでるだろう、という仮説が生まれたのです。

この内省と演技の視点を取り入れて、インタビュー調査の方法論の深化を計りたいと思います。
2015年1月7日の39回あうらセミナーで取り上げます。
是非、ご参加を → http://www.auraebisu.co.jp/semi-book/seminar_150107.html