脳科学的ラダリング解釈

レパートリーグリッドはパーソナルコンストラクトを明らかにする方法で3組比較法を使うので膨大な手間(と費用)がかる。
そこで、評価グリッド法ではコンストラクトを「よい」「好き」「買いたい」などの評価表現に限定して行う。
マーケティング的に考えてもこの方が合理的であろう。
コンストラクトの「理由」をインタビューし、理由の分析(原因の分析)にラダリングを使う。

ラダリングの考え方は、脳が外界刺激(感覚)からどのような概念を導き出すか(認知)のプロセスのアナロジーといえる。(ラダリング開発者が脳科学を意識したのかはわからない)
感覚器から前頭葉で認知が成立し感情が生まれるまでのプロセスとよく似ている。
視覚で言えば、
網膜 → 視床 → 視覚野 → 頭頂葉 → 前頭葉 のプロセスがラダーとなる。
網膜の感覚刺激がある知覚を生み、それが認識や感情、概念にまで至る。という考えである。
「大きい、小さい」「光ってる、暗い」などの知覚が「ゆったり、せせこましい」「輝き、落ち着き」などの情感を生み、さらには「開放感、凝縮感」「興奮、癒し」などの上位概念になる。
これがパーソナルコンストラクトであり、各自が固有に持っていて、新たな外界刺激にはこれを元に反応し、その結果が「快」であればコンストラクトは強化され、「不快」であれば改変の方向に向かうとしている。

8月29日のアウラセミナーは「評価グリッドをグループインタビューでやってみる」がテーマです。
関心のある方は是非、参加ください。