AISASのS

AIDMAからAISASということが言われて5年以上たちますか?
今回AISASのSについて考える機会がありました。

A(Atention)注目 →I(Interest)興味 →S(Search)調べる →A(Action)行動・購買 →S(Share)

という購買行動のモデルで最後のS(Share)は買った人、行った人が他の人に感想や感動を伝える「情報共有」の意味です。
このSは、その前のS(Search)とともにソーシャルメディア時代のモデルとしてAIDMAに取って代わるAISASのキモの部分です。
消費者行動はこのように「線形(線型)」ではないという批判はAIDMAの時代からありますし、AISASになっても同じ批判はあるでしょう。

そういった批判は脇において、今回、アウラセミナーでこのモデルを取り上げました。
そこで、AISSASにすれば、もっと実際のソーシャルメディア時代の消費者行動モデルらしくなるのではと気づきました。(既に電通さんは気づいていることかもしれませんが)
Aの前に付け加わったSはShareのSです。
Actionを起こす前にも情報共有はされて、その情報の方がAに与える影響力は強く、直接的であることは普通に理解できます。
行動・購買の後の情報共有はフィードバック形式ですが、Aの前の情報共有はフォワード力として働きます。
iphoneipadの購買行動にはこのAISSASモデルが典型的に現れていたという気がします。

今回のセミナーでは新築マンションのAISASでしたが、この種の購入行動ではAの後のShareは弱くなります。
特に一次ネットワークでの情報共有は、関係が近すぎるのではばかれる場合が出てきます。
関係性が近いほど「嫉妬、ねたみ」の感情が強くなるからです。(マンション買えてよかったわネ。ウチなんか…)

とにかく、結論はAISASはもっと使えそうということです。