天使が通る

@atobeckさんの以下のツイートに触発されて。

今日も、いろんな打ち合わせがあったけど。「世の中、こうやって毎日たくさんの打ち合わせが行われてるんだろうなぁ」と、自分を第三者的に遠くから眺めている瞬間があったことをはっきり覚えている。

ここから「天使が通る」というコトバが連想された。
「天使が通る」は10年以上前、浅田彰島田雅彦の対談を読んで知った。
ググったら、http://plaza.rakuten.co.jp/kngti/diary/200810250000/というすてきなエントリーがあった。

それによると、
会話の途中で、ふっとお互いが口を閉ざし、意図せぬ沈黙が訪れることをフランスのことわざで、「Un ange a
passe 天使が通る」 という。
ことであった。

この沈黙を「気まずい」ととるか、会話を「豊か」にするものとするかいろいろ解釈はあるようだが、自分としては天使が通る時は「至福の瞬間」ではないかと思う。

企画会議でも何でもいいが、議論白熱で頭がフル回転している時、フッとその渦巻く時間の流れを天使がさえぎってくれる。
このときが、自分の認知や理解が一層深まる契機を天使がくれた瞬間なのである。
その場のネットワーク(つながり)を一時的に切ってくれて「鳥の目線」を与えてくれるのが天使である。

会議中「あっ、天使が通った!」と思う瞬間は、その会議を自分が主導している場合が多いような気がする。
天使が一度も訪れない会議は自分にとっていろいろ「危険」といえる。

しかし、天使が2人以上出てきて、天使同士がおしゃべり始めたら、それは自分が部外者になってしまった(ネットワークとつながらなくなった)ことになるのでPCを畳んで会議から出て行く準備をすべきであろう。