ひるのいこい

29日土曜日の昼過ぎ、中央高速双葉あたりでNHKFMから非常に懐かしいメロディが流れこれまた懐かしい語りで「昼の憩い」が始まり「こりゃ、なんだ?」と運転の眠気が吹き飛びました。
子供の頃聞いたこの番組は、今週から梨の収穫がはじまったとかの農作業の進行、近所の犬が子犬を生んだとかの身辺雑記がアナウンサーのどこかのんびりした語りに乗って流れて、その合間に音楽がはさまるという、ちょうど、ラジオのブログといったおもむきの番組でした。東京のNHKではたぶんやっていないとのではと思います。

50年以上前はこれらの報告を各地の「農事通信員」という人が送っていたのですが、今回聞いたら「各地のレポーター?」みたいな表現に変わっていました。こどもの頃は何ための番組かわからなかったのですが、今回、まだ続いている意味もわかりません。(この番組を参考に種まきの時期など自分の農作業を始めるという話を聞いた記憶がありますが)

テレビというものがなかった当時、ラジオと新聞だけが情報源でしたが、新聞は漢字が多くて読めもせず、もっぱらラジオの前でボーっとしなが外の情報を得ていたのです。思い出してみると、同じ時期NHKで「尋ね人の時間」というのがあり、大陸でわかれわかれになった肉親、親族、知人がどこにいるかの情報提供番組でした。探す相手が自分の子供の場合はホクロなどの身体的特徴、知り合いだった人は満州の町並み(何とかいう雑貨屋から3軒目に住んでいた4人家族)などの特徴が伝えられ、「誰々が探している」という内容で、満州、舞鶴、長崎・広島などの知名が記憶残っています。聞いていると日本中の人達が戦争で散り散りになってしまったようで、貧乏ではあるが、ウチは誰がどこで生きていて、誰はどこで戦死したということがわかっていてよかった思った記憶があります。

よく考えるとこれが自分の戦争体験かもしれません。