ドラッカー入門

ドラッカーを体系的に読んだことはない。そもそも体系的にものを書く人ではなかったような気がする。多くの経営者がドラッカー座右の銘にしていることは知っていたし、自分でもドラッカーを読めばノートを取りたくなるようなフレーズに必ず行き当たった。
それなのに何故かドラッカーの「方法論」のようなものがうまくつかめず、バラバラと読んでは散漫な印象しか残らず、世のドラッカーファンとは距離をおいた状態が続いていた。

ところが、先週読んだ安富歩さんの本で、直接、ドラッカーの記述はなかったと記憶しているが、突然ドラッカー読み直しがひらめいたのです。その時は自分の本棚にドラッカーが数冊あるつもりでしたが探してみたら「傍観者の時代」たったの1冊でした。
これでは「読み直し」というにはおこがましいとなり、上田惇生さんの「ドラッカー入門」を注文した次第です。

読んでいるうちにいくつか思い出すフレーズが出てきたので、ドラッカーの本ではなく解説本や引用で読んだ気になっていたようです。
今回の発見は
ドラッカーの方法論が反デカルト主義というかポストモダンであったという確認
・そこから観察者として、分析するのではなく「発見」をめざしたのではないかという自分の想像
・そして、ドラッカーは産業社会のエスノグラファーだったのではないかとおいう妄想
です。

読み直しといってもこれで終了かもしれない。