観察、行動観察、参与観察

観察調査しかできない状況
・対象に質問できない(集団行動中の人、動植物、機械、自然)
・質問者が質問を構成できない、テーマが構造化できていない。
観察調査が有効な状況
・対象者がテーマを意識していない、意識できない
行動観察が有効な状況
・対象の環境へのはたらきかけを言語化できない(何故、ドアを押さずに引いたか=暗黙知アフォーダンス
参与観察が有効な状況
・対象の認知や行動の社会・文化的な背景を知りたいとき

こう考えるとマーケティングで参与観察(エスノグラフィー)は必要か、有効かが大いに疑問。
国内市場を対象にする限り、日本は観察者も対象も同じ社会に生活し、同じ文化の中で生きている。
飲食品の嗜好や食文化には確かに地域差があるし、その地域差は地方文化の影響下にあることはわかるが、それを知るのに参与観察まではいらない。

大げさにエスノグラフィーなどと言わずに観察調査、行動観察だけで充分ではないか。
アウラセミナーもエスノグラフィーは看板だけにして行動観察にフォーカスした方がよさそうだ。