半数以上が「天然」だという集団は?

19弾は「平均以上効果」あなたは公平に振る舞っていますかの質問にほぼ100%の人が「自分は平均より公平に振る舞っている」と回答する。平均の概念が統計学的なものと違っているといってもやはりおかしい気がする。これを「平均以上効果」と言う。クルマの運転技術では69%、高校生の自分の指導力評価では70%が自分は平均以上と答え、大学教授の94%が自分は同僚より優れていると答える。自己評価はみな甘いということか。(この平均以上効果とダニング=クルーガー効果との違いがわかったようでわからない)

平均以上効果はFGIの現場では日常的に見られる。自分は平均以上に地球環境のことを気にしている、家族の健康に気を使っている、などほとんどの人が世の中で「よい」と言われて方向に「平均以上」と答える。おもしろいのは自己紹介で「天然かどうか」を言わせると半数以上が自分は天然と答える。50%以上存在したらそれは「天然」とは言えないだろうに。