競争の科学

論旨が崩れたり、エビデンスが不十分だったりで少しトンデモのにおいがするが、おもしろかった。
ほとんどの場面で競争があった方がパフォーマンスは上がる。
ただ、パフォーマンスに変化がない人、競争下ではパフォーマンスが下がる人もいる。
適応競争力と不適応競争力があって、前者は勝ちに行く競争力で後者は負けないようにする競争力。当然、全社のパフォーマンスが高いが、同じ競争(ゲーム)の中でも突然、守り(後者)になることがある。
男性は、勝ちをイメージして「無理な競争」に突き進むが、女性は勝ちの予測力に優れ、勝てる見込みがあれば、男性同様に競争に参加する。

遺伝子や脳機能、ホルモンに関する記述はちょっとあやしい。

根拠のない自信よりも自己分析に優れた方がパフォーマンスは高い。

子供とのじゃれ合いは子供の競争力を確かなものにする。
競争は後天的に習うものらしい。
東ドイツ国民は東西統合後も「競争(資本主義的競争)」に参加する意欲が生まれなかった。同じドイツ人なのに。
ここでも「動く」ことが大切らしい。(「行為主体性」とか言っているが)

母乳で子供を育てる母親はミルクで育てる母親よりも2倍攻撃的である。(ほんとか?)子供を敵から守る本能が発動するらしい。