ペルソナのアクティビティシナリオ

ペルソナを作りましょう、ということになると、
名前、住んでいる街、家族構成、仕事、趣味・特技、SNS、読書傾向、音楽傾向、運動。。。。。。。
と項目を挙げて行き、どんな人かをプロファイリングしようとするのが一般的であろう。
しかし、この方法だと延々とプロファイリング項目が続くだけで「ペルソナ」にならない危険がでてくる。
その解決方法が、アクティビティシナリオとバリューシナリオを作ることである。

テーマがビールであれば、週日の夜、帰宅途中からの行動シナリオを描いていく。
18:25 PCを終了させて、机の資料をロッカーにしまう。
     お隣と上席に「お先に」と声をかける   <やっと気分がウキウキしてくる>
18:35 品川駅で山手線に乗る。
     今夜のメニューを妻に聞く(スマホで)
     ついでにビールが冷えているか確認   <お中元のスーパードライが残っていたはず>
(略)
19:40 家について、子供と少しジャレて一緒に風呂に入る <早く一緒に酒を飲めたらな。。。イヤ、ゆっくりでよいか。>
     テーブルについて、冷蔵庫からドライを取り出す。グラスも冷やしておいた。
     妻とカンパイ。         <のど越しと後味のキレがやっぱりドライ>

というように、ペルソナの行動(アクティビティ)とその時の気持ち・価値観<バリュー>のシナリオを作ると、属性項目が
少なくてもペルソナが「生きて」くる。
このシナリオ作りにFGIや1on1が使えるし、贅沢できるなら行動観察、エスノグラフィーを使えばよい。
さらに休日のシナリオも作ればペルソナが出来上がる。

本格的にやらなくても、FGIで対象者にペルソナを作らせてもおもしろい結果が得られる。