パロール・リテラルとインタビュー・MROC

パロールを発話とし、リテラルを書記と考える。
同じ日本語でも発話(パロール)で使うものと書記(リテラル)で使うもの(コトバとその意味、解釈)には違いがある。

・発話は識字(リテラル)や文法を前提としないが、書記は識字と文法を無視しては成り立たない。
・発話は赤ん坊でも可能だが、書記は成長途中での教育・訓練が必要である。
・発話は言語の共時性に依存し、書記は言語の通時性に依存してコミュニケーションを成立させる。
・従って、発話は「場の共有」が必須で、書記は文法の共有がないと意味をなさない。
・発話は論理を無視できるが、書記が論理を無視すると矛盾したり、意味不明となる。
・発話はブロッカー野に、書記はウィルニッケ野に依存している

・そして、インタビュー調査は発話、MROCは書記に依存している。
・インタビュー調査も発言録(書記)を作るし、MROCもスカイプを使えば発話のやり取りになる。

以上から、インタビュー調査が対象に求めるものは少ないのに、MROCは書記能力(リテラシー)を前提にするので、対象が狭くなる。
最近はキーボードリテラシーということは言われなくなったが、使う道具がエンピツであろうがキ−ボードであろうが、リテラシーは要求される。