画像データ付きインタビュー

アウラセミナーで実験的に観察調査を行った。
何が実験的かというと店頭観察調査の調査員(対象者)にカメラを組み込んだメガネをかけてもらって店内を観察してもらった。
その後のインタビューを画像を再生しながら行った。
テーマは近所のコンビニ2店舗の改善点を提案する(対象者にはスーパーバイザーの立場になってもらった)である。
詳しい結果は割愛するが、それぞれの店舗に提案できそうな実践的な結果が得られた。
なによりも画像があるので問題点が納得しやすいし、対象者も確信を持ってしゃべれる。
カメラを組み込んだメガネに関しては
・画像が鮮明(夜だったが商品のパッケージまで鮮明に映る)
・音もある程度取れる
・対象者(メガネをかけてる人)の視線を正確にトレースする
などの利点が認識できて「これは使えそう」と思えた。

問題点は、
・個人情報保護の問題(天下の悪法だと思うが)
   (対象者のひとりも「コレ、犯罪にならないんですか?」と質問してきた。)
・メガネのデザインがひとつなので対象者が「こんなのイヤ」という場合に対応出来ない
・バッテリーが30分くらいしかもたない(実用としては十分かも)
などである。

使える分野は
・店頭観察(ミステリーショッパーもふくむ)
・エスノグラフィー
・行動観察
などであろう。
精確な視線の動きまで必要とすればアイトラッカーのグラスタイプを使えばよい。

セミナーのテーマそのものは「ゲーミフィケーション」だったが、インタビューの途中で対象者が外に出かけることで対象者の意識が活性化したことが観察できた。
ということで、ゲーミフィケーションの実験にもなった。