ラポール形成

1on1でもグループでもインタビューの最初の時間はラポール形成に使い、「和やかで何をしゃべってもよい」雰囲気と対象者の認知を得ろ、と言われています。
その方法として、
・自己紹介をさせる
・ゲーム的な作業をさせる
の2方法が主流のようです。

自己紹介の工夫としては
?テーマに関係ない趣味など自分の得意分野(軽い自己顕示)に話を振る
?「自分はどんな人とまわりの人から言われているか」を発表させて自分の感想を話してもらう
?時間を与えて隣の人の情報を仕入れてもらって、自分ではなく隣の人をお互いに紹介しあう
などがあります。

ゲーム的な作業としては、
?色紙を置いて「好きな」「嫌いな」色紙をとってもらって理由を話してもらう
?形容詞カードをいくつか用意して、選んでもらって自分を紹介するストーリーを作ってもらう
?「(好きなキャラの)決めポーズ」を演じてもらう(幼稚園児)
などがあります。(?は1回しかやったことがありませんが)

その他では部屋の温度、湿度、照明、椅子の調整など環境関連と飲み物と軽い食べ物を用意するなどは基本とされているようです。
最近は対象者が「調査慣れ」しているせいか、空気を読む力がそなわったのか、これらの作業が形骸化しているようにも感じられます。(やる必要があるのか)

そこで、対象者6人2時間というグループインタビューの暗黙の了解事項を破棄して、3〜4人で1時間(あるいは90分)を繰り返した方がインサイトに近づきやすいという考え方も出てきているようです。
その場合はラポール形成に使う時間は極力短く、あるいはなくすことも必要です。

マーケティングインタビューのやり方にはまだまだ、工夫の余地が残っています。