本屋の発見

先週、恵比寿の有隣堂をふらついていて、最近ご無沙汰の海外文学コーナーをちらちら眺めていたら、妙に気を引く表紙があった。
作者も初めて見る名前だし、タイトルも凡庸とおもわれたのに何に惹かれたのかわからない。
最も最近は海外の作家の名前なんか新しいものは全く憶えられないし、当然、小説のタイトルの「流行?」も知るわけはないのだが。
(今年のノーベル文学賞はだれだっけ?)

「小説のように」アリス・マンロー 小竹由美子訳。訳者も始めてのなまえだわ。
通り過ぎてもいいはずが、手にとって、表紙カバー裏の作家の略歴を見て、短編集であることを確認しただけでレジに向かってしまった。

そして2日前から読み始めたのだが、これがなかなかよいのである。
どこがどうと言えるほど読み進んではいなのだが、しっくりくるのである。
翻訳もよくできている(とおもう)なにしろこっちは英語ができないのだから印象だけ。

そして、こんな体験、昔もあったな!
と、朝から思い出そうとして、やっと、さっき思い出した。
ジョン・チーヴァーだ。
これも今回と同じような状況で知った(買った)作家である。はず。
タイトル名が出ないので、ググってみたら「橋の上の天使」川本三郎訳とわかった。
そういえば、この時期は訳者が保障要因になって、新しい作家本を買っていたと思い出した。
常盤新平、柴田なんとか、あと1人くらいの翻訳者を頼りに海外文学を読んでいた。(そう!村上春樹もその訳者の1人)

今、アリス・マンローはジョン・チーヴァーに似ていると勝手に決めてしまった。

実用書、学術書っぽい本はアマゾンだが、小説は街の本屋に限る。