消費者の認知

我々は日常的に認知というコトバを使います。
ブランド認知をあげる、認知率の低い(高い)ブランド、認知のないブランドは買われない、などマーケティングではキーになるコトバです。
さらに、認知は純粋(非助成)想起と助成想起で聞く、認知に関する質問は調査票の最初で聞くなどのルールがあり、リサーチでは一層重要が増すコトバです。

このようにマーケティング、マーケティングリサーチでは重要なコトバ(概念)です。
ここで我々は、消費者の認知状況がある実態を持っているという前提を暗黙のうちに持っています。だから、認知状況をがリサーチ(観測)できるわけです。
ところが、グループインタビューの現場でこの認知が非常に曖昧であることをしばしば体験します。
例えば、「生茶」と「おーいお茶」のユーザーのグループをそれぞれ作ってインタビューを進めていったとき、生茶ユーザーグループに「買っていたのは実はおーいお茶だった」という人が混じることがあります。リクルーティングではお茶のブランドごとの認知(ブランド名をしっているか)、購入経験をスクリーニングしています。
ですから、対象者がウソをついていたわけではなく、インタビュー中に「自分の誤解に気づく」といった状況です。

ブランド認知の誤りはどのような原因で起こるのでしょうか?
それには、ブランドの認知が消費者の中でどのように形成され、どのように記憶され、どのように表現されるかを考える必要がありそうです。

ここまでで詰まる。
また、次回。