集団の雰囲気

長崎の中華街で出会った修学旅行の一団。
皿うどんを食べながら、非常に静かで上品ささえ漂わせているので最初は地元のお嬢さん学校の生徒かと思ったくらいでした。20人くらいが食事中で、そこに他の3、4人の同じ制服の子が入って来ても大声の嬌声もなく和やかに交歓していました。
校則厳しい学校の生徒のように何者かにおびえた様子もなく屈託なく旅を楽しんでいる様子でした。

学校の教育方針のせいか、家庭教育が行き届いた良家の子女が集まる学校なのか考えていると、自分がつき合う各企業にも独特の集団の雰囲気があり、入ったばかりの新人さんも1年後にはすっかりその集団の雰囲気を醸し出していることに気づきました。
同じ商品企画や市場調査の仕事をしている共通項より、その企業独特のものが必ずあり、それが変化せず綿々と受け継がれているのです。
組織が大企業病になっているというのではなく、業務そのものは進化していて、やり方やコンセプトは変わっているのに個人や集団の個性は変わらずにいます。

こういった個性は何から生まれるのか。
エスノグラフィーをやってみたいものです。(マーケティングでは役立たない=カネにならない。と思う)
「エクセレントカンパニー」の視点ではなく「暴走族のエスノグラフィー」の視点で。