ネット通販(Amazon)に背徳のにおい

先日のネット通販タスクのインタビューからの妄想。

2人とも主婦、1人は30代で子供2人の専業主婦、1人は50代で成人の子供1人でフルタイムで仕事している。2人ともネット通販、店頭の両方を利用している。店頭販売の快楽は複数店舗(スパー)を訪れないと得られないとの知見を得たことは先日述べた。今回はネット通販の快楽について2人の会話から発想、連想したことを書く。

専業主婦は子供が寝静まってからPCで楽天で買い物する。楽天のポイント15倍に合わせて買物メモを作る一方、インスタを駆使して子供の服や自分のものを検索する。働いている主婦は寝る前にネットで買い物する。気になる商品があると明日仕事があるのに睡眠時間を削ってしまう。2人に共通するのは、普段、あまり買わないものの検索を始めると買物を忘れて検索そのものに没入してしまう。「さっきのサイトのいいものがあった」と気づいても「もどろう」という気持ちがほとんどなくなり、先へ先へと進んでいき、最終的には「もう、寝よう」となるとのこと。

この時、無駄な時間を過ごしたという感覚はなく、弱いものだが充実感があるそうだ。この充実感をいろいろ想像してみる。基本には買い物しなかった、無駄な出費をしなくてよかった、との保証感覚がありそうだ。次は、自分の好きなことを自分のためだけに行ったという占有感(他のほとんどの行動は家族のため?)誰にも見られていなかったという秘密感(店頭購入では少なくとも店員の視線がある)遠くまで行ったという旅行感(最近は旅行にも行ってないな)など、私的に完結した世界を体験したした充実感ではなかろうか。

こういった迷宮のようなECサイトをつくるのも面白いのではないか。儲からないだろうが。そこでふと思ったのが「アマゾン」というネーミング。ジャングルに迷い込んだ買い物客は道を失い、帰って来れない、アマゾンの餌食になってしまう。まあ、この2人は楽天市場ファンではあったが。