ライブの価値とアクティブインタビュー

ネットの進化によってCDが売れなくなり、音楽家、演奏家のビジネスモデルが変化を迫られているというのは、ジョブスがAppStoreを立ち上げてからであろう。
新しいビジネスモデルとしてライブを中心に活動し、グッズ販売などを連動させて利益を確保し、CDの売り上げは重視しないというのがあるらしい。
このモデルは、ライブ公演という大量生産不可能な商品で、CDという超大量生産方式の販売を上回れるか、という問題があるのではないか。
いくら人気のライブでも同時に複数個所でやるのは不可能である。
CDやWeb販売なら全世界で同時に何個でも売れるのだからマーケティングの効率は文句なく上である。

最もレコードなど録音媒体ができる以前の世界では音楽家、演奏家はライブだけを商品として商売していたわけだから、録音・録画媒体(CDなど)は「オマケ」だったはずだ。
そのオマケが巨大化して本来の商品(ライブ)の価値が相対的に落ちてライブなしの音楽家、演奏家も出てきたわけだ。
この祖先帰りを考えれば、本来の姿が回復されつつあると言える。

ライブの価値をもっと上手に緻密に訴えていく方法論はありそうである。
マーケティングリサーチの世界で「ライブ」というとインタビュー調査である。
ネットリサーチ、MROCの時代にライブの復権をはかりたい。
そのひとつが「アクティブインタビュー」だと考えている。