あげたがり屋

シニア市場を考える時「あげたがり屋」ということを思いついた。思いつきだけでまとまってはいない。
蕎麦打ち、カメラ、旅行がシニア層男性の行く着く先だという風なことはよく聞く。
蕎麦打ちを除けば、若者達にも写真撮りたがり、旅行好きは多い。
写真と旅行でシニアの特徴を考えた時、「あげたがり」があるのではないか。

写真でみると若者は写真を取ることが目的で、それを友人・知人に見せたり、コンテストに応募する人は限られているのではないか。
FBやツイッター、写真専用SNS、みたいなものに投稿目的で撮る写真の他に自分のためだけの写真を撮ることもあると想像できる若者に対して、シニアにはその区別がなくなる。
というより、「知人・他人にみせてあげる」ために撮る写真だけになっていく気がする。

旅行もいわゆる「感傷旅行」的なものはなくなって、誰かに「語ってあげる」ためにする旅行が多くなるのではないか。
語る内容は世界遺産など確定した価値を持つ旅行先に行ってきて「自分もいったよ。パンフレットの通りだったよ」というだけののものだが「語ってあげる」ことが大切なのである。

シニアの多くは「あげたがり屋」なのかもしれない。