シニアから見たスマホ

最近、ケータイを買い替えたのにスマホにしなかったシニア女性に「なぜ、スマホにしなかったか」というインタビューを実施した。

理由は、スマホの魅力要因が、自分の魅力要因になっていない。ということであった。
気取って言えば、「スマホの魅力が内在化していなかった」とでも言えそうである。
彼女たちにとってスマホのコンセプトは「持ち歩けるPC」であった。
ケータイのコンセプトは「持ち歩ける電話機」でメール機能もついている。である。
持ち歩ける電話機のベネフィットはすぐに実感できたが、持ち歩けるPCのベネフィットは感じられない。
スマホ化した友人たちを見ていても「使いこなしている」より「流行に乗っている」印象の方が強い。

外出先で家族・友人に簡単に電話できることはトラブル(電車遅延)対応などに便利であり、電話ができない状況(公共交通機関内や病院)であればメール連絡もできる。
この画期的な利便性に比べて、PCを外出先に持ち出せることには実生活でのメリットが想像できない。
ネット通販も検索(グルメ、旅行)も家でPCの前でやればよい。
ケータイではできなくてスマホで(しか)できることがないとしか思えない。

実物を見ても機能一点張りの印象で「持ちたい」と思えるカワイさが全くない。
それどころか全面ガラス張りで壊してしまいそう。

世の中にガラケーがなくなれば仕方なくスマホにするが、ガラケーがある限りはスマホ化はしない。