東京オリンピック

だいぶ熱は冷めたが、東京にオリンピックが再び来るとの大騒ぎ。
7年後、2020年でいいのかな。
現在、幼稚園や小学校1年生の子供は7年後の自分をおもい描けるのだろうか。たぶん、簡単には想像できないはずである。
入学、卒業、就職、結婚、子供ができるなどは「そうなるだろうが、その時自分がどう感じているか」はうまく想像できないのが普通である。
7年後が、ほぼ想像できるのは30代以上なのではないか、これから先に予定された大きな変化がなくなる年代である。7年後もいまと大した変りがない生活や感覚を持っているだろうと想像して間違いない。
7年どころか14年も21年でも大丈夫かもしれない。
ほぼ平坦な道が見通せる。

ところが、ある年齢から行く先の道が崖になっていたり、霞の中だったりする感覚を味わう。
7年後なんて想像できないし、想像もしたくなくなってくる。
そうなると、東京オリンピックなんて文字通り「冥土のみやげ」にしか思えなくなる。
聞かれれば「楽しみですね」と答えてもちっとも楽しくないのである。

こんな感覚は2度目だなと思ったら、ラグビーのワールドカップが2019年に日本だったことを思い出した。
年寄は先のことが考えられないのではなく、考えたくないのだ。
だから、あらゆる集団で指導層が年寄ばかりというのは問題なのである。