ペルソナにはビッグデータ

ターゲットプロファイリングは、
 20代独身男性
 大都市近郊で両親と弟と同居
 IT系企業で営業職
 趣味はゲームと食べ歩き
などで充分なプロファイリングである。
これをペルソナにするには
 25歳、独身、早稲田大学商学部卒業、学生時代の恋人と付き合って6年目
 稲城市に公務員の父親と薬剤師の母親と同居。母親はフルタイムでDS勤務。この春卒業した弟は来年
 から上海勤務の内示があり、丸紅を辞めようかと思案中。
 入社4年目の会社は業績は伸びているが、休日もなく働かせられている。営業品目も最近はスマホ関連
 が多く、新規開拓のプレッシャーが強い。
 スマホのゲームはおもしろくない。PCでのオンラインゲームにはまったままでゲームの世界ではオジン
 かも。
 彼女とは就職以来会う回数が減っている。
 彼女は外資系の製薬会社でMRをやっているが、仕事での悩みを聞かされるだけのデートがだんだん、
 つまらなくなってきている。 
とプロファイル(描写)は細部にわたってくる。

ペルソナを作る時いつも疑問に思うのは、「戯曲の登場人物」の性格づけになってしまう傾向である。
どこで、どう使うかをはっきりさせずにペルソナを作っても使えない。
ペルソナが「動く」場面をはっきり想定して、その場面での行動(意思選択)がひとつに絞れるようにペルソナを作ることは高度な技術が必要で、ビッグデー的な行動観察データが必要になる。

そんなこと考えずに極めてルーズなペルソナを作ったほうが使えるかも知れない。
6月18日のセミナーでも検討したい。