評価グリッド法の実査

レパートリーグリッド法では3個組法が使われるようである。(本格的なレパートリーグリッドの体験はない)
3個組法とは、例えばエレメント(商品でも写真でも)が6つあったとする。
その中から3個を取り出して似ている2個と2個から離れた(似ていない)1個に分けさせる。
似ている2個に共通するワード(表現)を聞き出し、似ていない(対照)のワードを聞きだす。
これを20回(6から3つを取り出す組み合わせ数)繰り返す。
これは調査対象者にとって非常な負担になる。

そこで、評価グリッド法では、一対比較とし、評価ワードもこちらから指定してしまう。
ワードとしては「良い」「好き」「買いたい」などの評価語が使われる。
評価グリッド法の実査は次のようなプロセスになる。
?見せる=評価されるエレメントを決める。
?対象者に「どちらが好きか?」「どちらを買いたいか?」選ばせる。
?「好き、買いたい」とした理由をインタビュー
?出てきた理由のプロービングをラダーアップ、ラダーダウンする。

これでも組み合わせは15通りになるので、6つのエレメント(商品)を好きな順、買いたい順に並べてもらい、1位と2位の差の理由をインタビューする、2位と3位、3位と4位と隣り合った順位の一対比較をインタビューし、ラダリングでまとめる。
こうすれば、対象者とインタビュアーの負担は劇的に軽くなる。
なお、4位と5位、5位と6位の差は認知できない場合もあるのでそういったときはインタビューを割愛してしまう。
製品ジャンルによっては1位と2位の差、5位と6位の差だけをインタビューすることもある。

8月29日のアウラセミナーは評価グリッド法です。
関心のある方は是非。