アイトラでゲーミフィケーション

アイトラッキングの被験者になる体験も貴重である。
我々リサーチャーは、機械を疑う態度で望むのでなんとか「騙してやろう」という視線の動きになる。
わざと斜視のように覗いてみたり、関係ない(例えば画面の外側)方向を見たりしてみて通常の被験者らしくない。
そういった不良サンプルの視線の動きもほぼ正確にアイトラの機械は記録する。
やっていると結構楽しいのである。
アイトラとインタビューをデフォルトで一緒に行うことは対象者にアイトラッキングの機械を使うことを「楽しんでもらう」ことも重要であろう。
機械を使う、その機械が自分の無意識の行動を記録するというのは「気味悪い」が「なんかおもしろい」ことだと思ってもらうことが大切である。
だから、インタビューでは「だってここを見てたじゃない!」と詰めるのではなく、視線の動きの不思議さ、面白さを対象者と一緒に楽しむことが大切なのではないか。

我々が目指しているグループインタビューは「対象者との協働作業」であるということのきっかけにアイトラが使えるのではないか。
6月1日のセミナーは「アイトラでゲーミフィケーション」と変更するか?