使えるアイトラッカー

機械的なアイトラッキングは使えないと考えていた。
理由は「見た」という知覚は網膜上ではなく視覚野で感じられ、「見た」という認知はさらに高次の視覚野でなされるから、視線の動きを取ったところでマーケティング上の重要な知見は得られないということだった。

先日、トビー社の「TobiTシリーズ」のデモを見た。被験者にもなってみた。
印象は
・被験者にほとんど不可を与えない。
・被験者の意識的な視線の動き(ここを見てやろう)を完全にトレースした。
・データがすぐに再生されるので、すぐにインタビューができる。
という非常に好意的なものだった。

これは使える!

パッケージデザインやWebコンテンツの評価にはもちろん、コンセプトシート(文章)の評価にも使えるのではと考えている。
ただし、アイトラッカー単独ではリサーチ会社の商品としては成り立たない。
現在やっているインタビュー調査の中に組み入れることで分析に幅が出てくることは十分考えられる。
費用のアップは機器のレンタル代(25万/3日間)だけで済みそうだから1グループあたりの単価上昇は抑えられる。
オプションでアイトラッカー分析がつくような商品体系にしたい。