「グルト!」のインサイト

アウラのセミナーで「グルト!」をとりあげた。

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この3月にヨープレイトが明治乳業から発売した新製品である。
この新製品のユーザーに1on1インタビューを2日間にわたって実施した。
同一対象に同一インタビュアーが同一のテーマで約24時間の間隔をおいてインタビューするという、弊社にとっては全く新しい試みであった。
通常のリクルーティングで「2回以上購入で、本人も食べている」という条件だった。
新製品のターゲットはPKを見ればわかるように子供である。
本来はリアルターゲットにインタビューしたかったが、時間と費用の問題でできなかった。
従って、今回分析したインサイトは、母親及び未婚女性の計3人、延べ6人のインタビュー結果からである。

参加者全員の合意ではないが、インサイトは「郷愁」とした。
チューペットなどと同じビニールの袋を「チューチュー吸って」食べる食べ方
・PKデザインの「垢抜けなさ」 ビスコのデザインを連想
・本物のヨーグルトにある酸味をなくし甘さを加えた味
・砂糖の甘さとは違う(母乳的甘さ)
・ドリンクヨーグルトほどさらさらしていない材質
などの製品の価値要素が子供に混じって(一緒に)チューチュー吸う自分の姿が「大人カワイイ」とされた。
この「大人カワイイ」を受容コンセプトと考え、それを購買にまで押し上げるインサイトを「郷愁」とした。

ここ2ヶ月くらい「インサイト」の意味を考え、実際にインタビューしてみたが、インサイト、コンセプト、ベネフィット、ニーズ、ウォンツ、などのコトバの意味が混乱を極めている。
インサイト=消費の暗黙知と考えたいのだが、うまくいかない。