トヨタバッシング

トヨタの品質問題はいろいろあるのでしょうが、日本のマスコミもこぞってトヨタは問題だ、エクセレントではなくなったという論調になっているのが納得できません。
直前までは日本が生んだ究極の生産システム、世界に輸出されてる「トヨタ生産システム」と賞賛していたのに創業家の新社長が頼りないという報道まで出てきています。
そんな中で冷泉さんのコメントは落ち着いていてよかった。
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_1932.html
ハイブリッドについては無知なので今回のブレーキ問題もABSの挙動の違和感という最初の専務?のコメントで事足りると思っていました。
ところが回生ブレーキというハイブリッドらしい新技術の問題と聞いて正直驚きました。

トヨタが初めて新分野分野を開拓したとも言えるわけで、既存の技術を「すりあわせ」ることで世界の頂点にたった組織ではうまく振る舞えなかったと考えた方が良さそうです。
電気自動車ともなれば、トヨタ生産方式そのもが否定されることになりそうです。

危機管理といっても「問題に対する対応」というレベルを越えているようです。
言ってみれば「存在そのもの危機」なのでしょう。
そして、トヨタのトップはそれを知っているが、ストレートに対応すると今のトヨタを否定することになる。
苦しむトヨタ。GMとは違った理由で巨艦が沈むかもしれません。