ソフトクリームコーン

リンデン「つぎはぎだらけの脳と心」によると進化の過程でヒトの脳はソフトクリームのコーンの最下部に延髄を入れ、その上に小脳・中脳、大脳周縁系を乗っけて、最上段に大脳皮質を乗っけていって現在に至っているらしい。このソフトクリームの3層の設計思想はそれぞれ独自で、統一した設計思想で全体を設計し直すというプロセスで進化したものではないという。
さらにこの3層は互いに連結しあっている。
一応、司令塔としての大脳皮質の機能が下2層を支配しているとはいえ、根本の思想が違うので100%とは言えず、下2層が独自の動きをしてしまうらしい。

下2層は意識や行動に「潜在的」に表れると考えられ
フロイト夢分析
・ポランニーの暗黙知
レヴィ・ストロースの「冷たい社会」。そこからつながる中沢新一の世界
などのアナロジーになりそうである。

マーケティングで言えば、行動経済学、消費者の深層心理、認知マップ、消費者インサイト、潜在ニーズ、エスノグラフィなどの概念を考える上での参考になるのではないだろうか。
マーケティング用語は、装いも新たにいろいろな表現がでてくるが、脳を突き詰めていけば、下層の上層に対する反乱のようなもので終わってしまうのかもしれない。
不安、恐怖、快楽、ホメオスタシス系(飢え、渇き、満腹、睡眠)は最上層はコントロールできない。