EVの行方

2年くらい前、転職サイトのインタビューで出会った2人。
その時は理系エリート達の転職がテーマでしたから皆、院卒でした。
一人は富士重工?の研究部門にいてリチウム電池の研究をやっていたが会社が電気自動車の開発から撤退すると言うことで職探しをしていました。
もう一人は、日本の内燃機関の権威と言われる先生のもとで研究し、トヨタか日産に入ったが研究テーマで上司とモメて転職を考えていたと記憶しています。

リーマンショック以前ですから日本のクルマ産業は部品メーカーを含めて元気でした。そして、主流は何といっても内燃機関(エンジン)でインタビューした2人もエンジン君の方が引く手あまたでしたが、電池(モ−ター)君は自分のやりたい研究をさせてくれるメーカーがなく少し焦り気味でした。
EVは重要だが電池まで内製化するのは困難だし得策ではないと各社が意志決定しているようでした。

そして、世界は激変し、今やエンジン君に逆風が吹いています。
NHKの番組など見ていると5年後にはガソリンエンジンの新車はなくなるような印象ですが、実際のところはどうなのでしょう。
現在学生で機械工学系の勉強をしている学生さんの就活はいかがでしょうか。

EVが主流になれば現在の自動車メーカーは膨大な設備と人員が余ることは確実です。
中で爆発しているガソリンエンジンの制御が、回転しているだけの電気モーターに比べて数倍、数百倍難しいことは素人にも想像出来ます。
クルマと馬車、橋と渡し船の関係のようにエンジンとモーターの関係も一方の一人勝ちで、残りは観光と博物館のものになるのでしょうか、これは見当もつきません。
内燃機関のコントロール技術を究極まで磨き上げれば活路が開ける気がしますが。