佐藤章さん

昨日、本屋で見つけました。

ヒットを生み出す最強チーム術 キリンビール・マーケティング部の挑戦 (平凡社新書 487)ヒットを生み出す最強チーム術 キリンビール・マーケティング部の挑戦 (平凡社新書 487)
(2009/09/16)
佐藤 章

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あのなつかしい佐藤さんもだいぶ年齢を重ねたことが写真からわかります。
そして、だてに年を取っていなかったことがこの本の内容で示されています。
佐藤さんとは、この本で書かれている「不遇時代」に何回か仕事を一緒にしたことがあります。書かれているとおり、なんか空回りしていたことが思い出されます。ただ、そのころから、人に頼る、人に聞くということが平気というか、天性の楽天性があったような気がします。
エリート集団のキリン商品企画チームにはめずらしい存在でしたが、考えるとこの本で佐藤さんが主張されているようなチーム作りの原型がそのころのキリン商品企画チームにあったように思います。

それぞれ個性的な人達が集まっていました。それでバラバラにならないのは個人が優秀であることとキリンビールという会社の伝統だと思います。(しりあがり寿さんも当時は社員でした。佐藤さんとはダブッていないかもしれません。)
このチーム作りの特性(伝統)を見事に花開かせ、発展させたのが(たぶん、左遷?)キリンビバレッジ時代の佐藤さんだったのでしょう。

NHKのプロフェッショナルでは不十分だった佐藤さんの方法論が余すことなく開陳された「名著」です。サラリーマンという職種がいかに自由で創造性あふれたものか、この本を読めばよく理解できます。さらに、脱サラが不自由と没個性的仕事への脱出になるリスクが大きいこともよくわかると思います。
自由と創造性は細部に宿るのです。

是非、多くのビジネスマンに読んで欲しいと思う本です。