消えた?菜種梅雨

3月末から4月上旬の菜の花が咲く頃に雨の日が続くことを菜種梅雨と言います。
ここ数年、この菜種梅雨がなくなり南岸を勢いよく通過する低気圧によるドカ雨が多くなった気がします。
降るでもない小雨に靄る菜ノ花畑、その先の山裾には桜の花。春の情緒が消えて春の嵐だけが残ったようです。
6月の梅雨にも暴れ梅雨の年があるので気象の循環だと思うのですが、なんとなく温暖化に結びつけてしまいます。
自分が子供の頃は地球は寒冷化していて、日本アルプスに氷河ができ、ベーリング海峡が凍ってソ連とアラスカが陸続きになるという話しがありました。
その後も富士山が大爆発する、関東大震災が再来するなど地球関係のいろいろな予言がありました。
それに加えて、最近は地球規模で温暖化による気象の変動が激しくなり「暴れる地球」が喧伝されるようになっています。
何か大きな気象現象があると温暖化のせいにしておけばよいという感じです。

富士山の噴火や巨大地震は人間活動と関係ないメカニズムで動くのに対して、温暖化は二酸化炭素と結びつけられてしまっているので始末に悪い。
この相関関係も因果関係として検証されていないようなので、眉にツバする必要があります。
何十億年かまえシアノバクテリアが地球を覆い酸素を供給したことで生物の進化が始まったといわれています。
今度は人類という種が経済活動による二酸化炭素を大量に供給したことで温暖化が進行し、極地の氷が溶けて海面が上昇して東京も海の下。
まっ、その前に石油資源が枯渇するでしょうが。

環境問題は、美しい地球とそれを永遠に存在させることを暗黙の前提にしています。
でも、地球がいくら美しい星でも永遠に美しいままではいられないはずです。
人間の痕跡が全て消えた地球、それどころか全ての生命が消えて岩の固まりとして回り続ける地球もあり得ることです。
我々の智恵の力ではなんともできないのではないでしょうか。