医者の気持ちは

昨年末、右臀部から踵付近まで、しびれるような痛みに襲われ、年明けに会社の近所の整形外科に通い始めました。
回復のきざしはなく、痛み止めを服用しないと眠れなくなるまでになってしまい、厚生中央病院に紹介されました。
そこで脊柱管狭窄症と診断され、レントゲンとMRIで初めて自分の背骨とご対面です。
先生は「手術しないと‥」でしたが、この不況を乗り切る算段もたたないうちに3週間も年度末を休むことはできないと延期してきました。
痛み止め以外の治療もしないまま春風とともに痛みはやわらぎ、30分と坐っていられなかった椅子にほぼ一日中坐っていられようになったのです。
季節の変化と温泉とぶら下がり健康器の相乗効果でしょう。

昨日、約1月ぶりに主治医を訪れ、痛みが引いた旨伝えました。
この時の先生の気持ちを推測すると
 ・自分の担当の患者が快癒に向かってうれしい
 ・自分の治療のウデを見せられず残念
 ・手術の訓練になるカモが逃げてしまった
のどれかでしょうか。

外科医にはサッパリした性格の人が多いので、カモが逃げた程度の気持ちではないかと思います。
患者との関係性が最もドライなのが整形外科医ではないでしょうか。
フィジカルな問題ですから、部位の特定がしやすいし原因も分かりやすい(自分の場合は自転車レースでがんばりすぎがきっかけで、腰椎がひとつ多い?ことが原因)
治療の効果もはっきりしている。(今回は、レントゲンで患部を見ながら麻酔を注射して確定診断という治療?がありました。その効果は瞬時にわかりました)
これらの理由で患者や病気に対してシンプルに対応できるのでしょう。

精神科が牢獄であるのに対して整形外科はスポーツジムでしょうか。