動的平衡

「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」という宣言は新鮮だし納得がいく。
ヒトの60兆個の細胞は数十時間で全て生まれ変わる、死なないと言われる神経細胞も細胞を構成し活動させるタンパク質は入れ替わっている。
生命は「流れ」の中に浮かんでいる確たるものではなく、「流れ」そのものである。

ここまでは共感できるのだが、この後、ロハスな生き方を賞賛するのが理解に苦しむ。
1970年代のホーリズムやルソーの思想の焼き直しに見えてしまう。

動的な平衡状態は「浪費」であり、アウラな状態ではなかろうか。