雑感

「死者は生きん」から「去る者は日々に疎し」まで

8月15日は不思議な日だ。死(破滅)に向かっていた日本がなんとか踏みとどまった日だから、その日を出発点として前を、未来を語るべきだと思うが、全体は過去を、その日を向いている。その傾向がなくなるのは平成生まれ生まれあたりからだろうか。戦争の実体…

カルデサック

30年以上前、原宿のレナウンの本社があった付近にカルデサックというレストランがあった。その名の通り袋小路、どん詰まりに普通の民家のようにあったし、ネットもない時代だったので、知らない人は訪れることができない。広く知られることもない「隠れ家」…

紫匂う武蔵野

2回前のチコちゃんに叱られるに出ていた歌舞伎役者さんが堀越高校の卒業生で高校の校歌の出だしを歌ったとき、「紫に追う武蔵野。。。」という出だしだった。その時、ふと思ったのだが、小学校はともかく中学、高校、大学とそれぞれの校歌に全て「紫匂う武蔵…

もうすぐ一周忌

別に愛とか恋とかではない。 30年以上一緒に生活してきた人が亡くなって1年になろうとしている。 考え方や行動に同意できないものもあったが幸い離婚せずにきていた。 まさに空気のような存在になろうとした時に死んでしまった。 祖母、父親、母親、を失って…

喪失

今年の正月2日に子宮体がんで妻を亡くした。 確定診断から14ヶ月。 その時から死を覚悟させられたので上下の振動はあるもののこころは平穏だった。 妻の心の動きはわからなかった。 人生の振り返りや死、死後の世界の話しはついにでなかった。 ロスがいう拒…

一喜一憂

「そんなに一喜一憂するな。腰がすわってないじゃないか」というような使われ方が多いのだろう。 最終結果は出ていないのに場面場面の状況や途中経過に喜んだり憂いたりすることを戒める表現である。 先が読めない子供や素人は一喜一憂し、経験を積んだ大人…

スポーツ観戦

フィギュアスケートというものに関心がなくなったと最近、気づいたのだが、よくよく考えるとスポーツ観戦そのものに興味がなくなったようだ。 神宮球場に1回も行かない年がこれで3年以上になるし、ツールドフランスも今年100回記念でありながら見なかった…

南向き斜面に眠る

お彼岸に行けば、春のお彼岸まで墓参りなんぞには行かないのだが、フっと気が向いてチャリで出かかけた。 父親の墓には父親の両親と父親の弟(一生独身)と本人が入っているはずである。 だから、たぶん生前に自分で購入したのだと思う。ことによったら祖父…

東京オリンピック

だいぶ熱は冷めたが、東京にオリンピックが再び来るとの大騒ぎ。 7年後、2020年でいいのかな。 現在、幼稚園や小学校1年生の子供は7年後の自分をおもい描けるのだろうか。たぶん、簡単には想像できないはずである。 入学、卒業、就職、結婚、子供ができる…

不謹慎な企画展

仕事は全てキャンセルでヒマにしていたので、金曜日にバイク便の代役で書類を届けたあと、ふらふら三菱一号館美術館に行ってきた。 「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン-華麗なる宮廷を描いた女性画家たち-」という企画展をやっていた。ルブ…

蒼井優の空洞

昨日、山手線のキリン「新・午後の紅茶」のポスターを見ていて蒼井優のカオには、鼻の中間くらいを中心にしてまーるい空洞があることを発見した。 この空疎なまるい部分が彼女の魅力なのではないかというトンデモ仮説。 深淵とか、吸い込まれるような魅力と…

石本正

思わぬプレゼントがあった。 「石本正 自選画集」1994である。 丹下健三設計の大学の図書館の雑誌コーナーで、当時あった「みづゑ」という美術雑誌で観たのが石本正との最初の出会いだったと記憶する。 今回いただいた画集で「二人の舞子」が出会いの絵であ…

助平ジジイ

森繁久弥が亡くなって今日、葬儀だったらしい。 自分はテレビでしか観たことない俳優で世間で騒ぐほどの印象はない。 ただ、スケベジジイの印象は強く残っている。テレビの対談番組などで露骨な視線や誘いが「枯れて」なくていやらしかった。 その同じカオで…

鳩山、前原の薄ら笑い

民主党も与党になったはいいが、その地位、立場にとまどいがあるように見受けられ、そろそろ批判が集まり始めていますが、もうすこしガマンしてあげてもいいような気がします。そんなこととは関係なく、発足当初から鳩山さんと前原さんの目元と口元が妙な歪…

耳まで裂けてる

どうでもいいことだし、前々からうすうす気づいていたのだが、最近、駅張りのポスターで確信した、「森泉の笑った口は耳まで裂けている。」 グリコか何かのポスターで3人の女の子のウチの1人が森泉で、ご多分にもれず笑って写っている。遠目に見てつり上が…

偏執的殺人者のメタファー

中央大学教授殺人事件の容疑者のカオ写真、たぶん何かの証明書用の顔写真だと思うが、証明書用写真がこういった顔つきに映るという一般的傾向を差し引いても、見事に殺人者、犯人のメタファーとなっている。 全体の中で上に偏って位置される細いマユと目、し…

綾瀬はるかのカオ

何故、このカオに興味を持ったかというと ・デッサン用の石膏像のようにカオが面で構成されていること ・その面が四角すいや三角すいを作って、焦点がカオの外にある の2点です。基本構造は花王石鹸のマークと同じです。 アゴの四角すいの頂点は鼻の先ぐらい…

上村愛子の白馬

デビュー以来、というより自分が注目するようになってから、上村愛子はほとんど変わっていません。長野オリンピックかその後のオリンピックか忘れましたがIBMのCMキャラクターに採用されたときの写真が印象に残っています。 しゃべりかた、笑顔、長いま…